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仏起大慈悲(ぶっきだいじひ) |
日蓮聖人(1222〜1282)は52才の時、佐渡流罪の地で、もっとも大切なご遺文「観心本尊抄」をしたためられました。
その結びのお言葉を、「仏起慈悲」(仏 慈悲を 起して)としるされた後、さらに「慈悲」の文字の右上に「大」の字をみずから書き加えられ、「仏起大慈悲」(仏 大慈悲を 起して)とあらためられました。
「法華経」に身命を捧げられた日蓮聖人は、「法華経」の「久遠本仏 釈尊」は「永遠の仏」として、常にこの世にあって、かぎりない大慈悲をもって私たちを見守っておられる。
「妙法蓮華経」の「五字の内にこの大慈悲心を包みて、私たち末代幼稚の者たちを導いておられる」と信受され、「南無妙法蓮華経」と「我も唱へ、人にもすすむ」のご生涯をつらぬかれました。 |
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